第9回インターネット皮膚病理診断検討会

抄録

演題番号 008

 

「左第2趾に生じたonychomatricomaを疑う1例」
小松広彦(東京女子医科大学東医療センター皮膚科)

008

掲示板

症例は60歳女.主訴,左第2趾の爪甲肥厚および褐色線条.初診7年前に外側爪縁に褐色条が出現.緩徐に拡大し爪甲の肥厚も伴うようになった.爪甲は外側半分程が褐色調に肥厚し,幅は基部7.5 mm,先端部5.0 mm.ダーモスコピーでは褐色と白色の線条が混在し,遠位端にはcomedo-like openingがみられた.爪部の腫瘍性病変を疑い,爪母を含めて全摘.病理組織では爪床上皮が不規則乳頭腫状に増生しており,顆粒層を経ずに角化し爪甲を形成していた.その下の間質には多数の紡錘形細胞と密な膠原線維が存在した.爪甲の遠位端に付近には塊状の無構造な物質が散在し,好中球浸潤を伴った.onychomatricomaやseborrheic keratosisが鑑別に挙がった.

 

 

 

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