演題番号 005
「表皮母斑?それとも脂腺母斑?」 川上佳夫(福島医科大学 皮膚科)
54歳、女性。出生時より左大腿に線状の皮疹を認めていた。1年前頃より一部が黒色調となり、徐々に増大してきた。初診時、左大腿内側に黄褐色の疣贅状小丘疹が列序性に存在し、その一部に直径4mmの蝋状の光沢を伴う黒褐色結節を認めた。病理組織学的には、黒褐色結節の部分は基底細胞癌に矛盾しない所見であった。黄褐色の部分は角質増殖、表皮肥厚、乳頭腫症といった表皮母斑に特徴的な所見の他に、別の切片の切り出しでは脂腺の肥大や増殖も伴っていた。
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